第230章 関係ない

「君……その腕は……」

北畑隆の声は嗄れ、そこには切実な謝罪と深甚なる感謝が滲んでいた。

「医者は何と? 重傷なのか?」

一条昴は慌てて手を振ると、努めて明るい表情を作って見せた。

「北畑の伯父さん、心配しないでくださいよ。ただのかすり傷ですって。弾も摘出しましたし、しばらく養生すれば治ります。骨にも神経にも達してませんから!」

しかし北畑隆は首を横に振り、沈痛な面持ちで彼を見つめた。その口調は、これ以上ないほど真剣だった。

「ただのかすり傷で済む話ではない。……ありがとう。君のとっさの判断がなければ、君が修を突き飛ばし、身代わりに撃たれていなければ……私は今頃、唯一の息子を失っ...

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